金曜日, 9月 11, 2009

LEGO 8431 Pneumatic Crane Truck その1

全体の写真Bricklinkによると、1995年の8460、2002年の8431、2003年の8438と3回リリースされたモデル。イニシャル・モデルが1995年だけにトラディショナル・テクニックで構成されている、862パーツ、全長40センチほどの中型セット。
しかしながら、Pneumaticや4輪操舵、360度ターンテーブルなど、フィーチャーは盛りだくさん。ないものといえば、エンジンぐらいでしょうか。

一日あれば組めますが、この規模の割にはインストのページ数が少ないため、1ページでかなりのパーツを組むこともあり、その点、難易度は高めと思われます。どのくらい少ないかというと、91ページのインストに2モデルの説明が入っており、一気呵成にくみ上げていきます。比較的全体が均等に仕上がっていくので、フロントができてきて、リアができてきて、上物が載って…というワクワク感が薄いのがちょっとつらいです。

Pneumatic部分の写真Pneumaticは、1ポンプ、2シリンダー、1スイッチで構成され、二つのポンプは単純にシリアルに接続(エアーはパラレル)されているだけのシンプルなコンフィギュレーションです。これでアームの上げ下げをするのですが、結構力があるので、多少のものなら持ち上がります。
Pneumatic系はすべて、ターンテーブルの上側に設置されているので、アームの回転には制限がなく、何回転でも振り回すことができます。PFではバッテリーや電源ラインがあるので、このコンパクトさは作りにくいと思われ、Pneumaticならではといえるでしょう。このターンテーブルは、お尻のホイールで動かすようになっていますが、そんな儀式をしなくても、アームもって振り回すことができます。

アームアームの伸縮は、基部にあるホイールの回転が、techinc axle 経由で伝わって駆動されます。このaxleがジョイントを経由した16センチほどの長さになっており、当然ねじり方向の剛性が不足しています。このため、アームの伸縮はお世辞にもスムーズとは言い難く、ストレスがたまるまでねじれては、それを開放する分だけ伸縮するという、ギクシャクした動きになります。でも、基部で操作できないと盛下がることは確実なだけに、仕方ないことです。ホイールはウオームギャを介してaxleに伝達しますので軽くはないですが楽に回すことができますし、ワンウエイになっています。

ラチェットの写真ワイヤー(ナイロン糸です)も、基部のホイールで巻き上げます。ギャを介しての増力はありませんが、弛緩方向を制御するラチェットがついています。こんなラチェットですが、確実に止めてくれます。つくりは簡単ですが、きちんと機能を果たしており、愛嬌があります。

足回りの写真足回りでは4WSが目を引きます。前輪と後輪の舵角が異なり、前輪のほうが大きくなっています。操舵は、キャビンの上に突き出ているノブで行います。このあたりの作りは定番ですね、このころからこういうつくりになっていたようです。気になるのは真ん中の車輪で、これはフレームにリジットになっており、まっすぐ前を向いたままです。車軸の間隔から考えるに、前輪と逆に少し切れないとスリップが生じるのではないかと思いますが、そこまで期待するのは無理でしょうか。スムーズな走行に必要かどうかは別として、Technic感としては、そがれるものがあります。もう少し言えば、加重は前輪と真ん中の車輪にかかっており、後輪は接地がほとんどありません。それを操舵してどうするの??でありますが、まあ、おもちゃですから。

アウトリガーの写真もうひとつの足回りのフィーチャーは、アウトリガーです。このモデルのアウトリガーはよくできています。車体を持ち上げる力があり、なおかつ、上げ位置と下げ位置で形態が安定するノッチ感があります。駆動は両サイドにあるホイールからウオームギャ経由となっており、しっかり感はこのレイアウトによるものでもあります。ひとつ難があるのは、接地面です。自由落下で下を向くようになっていますので、何かの拍子に接地し損ねて、ズッコケることがあります。

アームを伸ばした写真スタイリングは、2000年以降のモデルに比べると無骨さが目立ちますが、工機なので、効果的ともいえます。シートの形状とあわせて、古風な感じを醸し出しています。よく見るとタイヤがフェンダー(タイヤの上の平たい板がそのはずです)から少しはみ出していて、エグさを演出しているなど、練られている印象は受けます。一つだけ×なところは、カウンターウエイトです。所詮ブロックなので中空ですが、それにしても量感がまったく足りません。いろいろ機構を入れると14ポッチ幅ではスペース的に苦しいのでしょうが。

裏側の写真スタイリングはそこそこですが、フィーチャーは突っ込みどころもあわせて盛りだくさんなモデルでした。
ちなみにおなかはこんな感じです。
  • 造形:★★★☆☆
  • ビルド:★★★☆☆
  • techninc度:★★★★☆
  • 遊び:★★★★☆

0 件のコメント: