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水曜日, 3月 24, 2010

LEGO 8262 Quad-Bike

2009年前半に日本でもリリースされた四輪バイクです。300ピースあまりのセットで、朝飯前には無理ですが夕飯前なら一気に組み上げることができるぐらいのサイズです。所要時間は1時間ぐらいでしょうか。箱を開ける前は、中身があまり入っていないようだったので期待していなかったのですが、この手頃感はいいと思いました。ハーフのリフトアームと短いアクセルが多用されているため、結構力が要ります。きっちり押し込むための平らな場所が必要です。
組み上がってみると全長20センチぐらいで、思っていたより小さい印象です。箱の写真で受ける印象と比較してそう感じるのではないかと思います。ウエッジが利いたスタイリングでカッコいですが、フェンダーが真っ白なので、ステッカーを貼らないとさみしい感じがします。私はステッカーに依存しないモデリングがいいと思っていますので残念です。

フェンダーに使われている2種類のパーツは初めて見るものです。まず、材質はABSではありません。やわらかいので多分PPではないでしょうか。大味な造形でオリジナリティもなくLEGOらしさが感じられませんが、これのおかげで今までにない勢いが出ていることも確かです。
それにしてもこのパーツ、整形が良くありません。パーティングラインも気になりますし、突き出しピンの穴も見えます。
他のTechinicパネルと色もあっていません。写真ではわかりにくいですが、従来の物がすこしクリーム色であるのに比べて漂白したような真っ白です。
また、PPなのでしかたないのかもしれませんが、エッジ部分の崩れもありました。こういうのって、今までLEGOではあまり見たことがありません。
走らせて遊ぶことを考えると柔軟性のあるパーツを使うことは適切だと判断出来ますが、品質が伴っていないのでLEGOとしては落第だと思います。
こちらは従来からあるTechnicパネルですが、飽きない形をしています。よく見ると表面が軽い梨地仕上げでやわらかい光沢があります。厚みが全体的に均一になっており、丹念に作られた感じがします。一見ポッチルールから外れているように見えますがちゃんと合っています。この造形とは比べるべくもありません。
Technnicといえば期待のギミックにかんしては、前輪のサスペンション周りのフィーチャーが組むのも動かすのも手応えがあり十分に楽しめます。ステアリングはレバーによるリンク式で舵角も小さく面白みのないものですが、特筆すべき点が2つあります。1つはこのショートカット部品です。メスのボール・ジョイント2つ(ウイッシュボーンとのリンク)と、オスのボール・ジョイント(ステアリング・レバーへのリンク)と車軸のハブの四つの機能がひとつにまとまっています。これがあればハブ周りはとてもコンパクトにまとめることができます。もう1つはキャスターがついていることです。このおかげで直進性があります。多分公園のすべりだいの上から走らせてみてもちゃんと下まで届くのではないでしょうか。逆に後ろ向きに進むときはステアリングが暴れます。

一方、後輪はあまり面白くありません。デフギアがなく、水平対抗2気筒のエンジンと連結されているのは左側だけです。スプリングも1本しかついていません。フィーチャーは寂しいですが、本物の4輪バイクもオフロード専用のものはデフギアがないようですし、後輪はスイングアームで保持するため強度がもてばモノ・サスペンションもありそうです。でも、エンジンが軸下にマウントされているのは変です。フレームがクレードルになっていないのはバックボーンフレームと解釈できますが、軸下にマウントするのはありえない構成です。ここはユニバーサルジョイントを一個奢ってほしかったところで、このモデルで私が最も変だと思うところです。
余談ですが、このモデルのタイヤはよくあるもののように見えます。オフロード・タイヤとしては典型的な形です。でも、このモデルから登場したタイヤだとEuro BricksのBlack Birdさんのレビューに書かれていました。R38のタイヤはあったのですが、R34のは今までなかったそうです。レビューで指摘されているとおり、わざわざ型を起こしてまで10%小さいタイヤを作る意図はなんでしょうね。ホイール径は同じですし。
まとめですが、ステッカーを含めたスタイリングが気に入って買うのであれば満足感があるのではないでしょうか。とてもスピード感があります。一方、Technic度はまあまあです。足回りがしっかりしていてまっすく走るので、大きな坂を作って転がしてみると楽しいのではないかと思います。クリアランスも大きいので、襖でジャンプ台を作って転がしてみると結構飛ぶかもしれません。

ちなみにお腹はこんな感じです。

  • 造形:★★★☆☆
  • ビルド:★★★★☆
  • techninc度:★★★☆☆
  • 遊び:★★★★☆

LEGO 8431 Pneumatic Crane Truck その3

さて、このモデルに関して3回目の記事になりますが、またもや訂正記事となります。その1で真ん中の車輪の操舵についてなんだかんだと書きましたが、私の思い違いであることに気がつきました。この絵のとおり、真ん中の車軸の延長上に回転中心を設置すれば、四輪の操舵できれいに回転できることになります。軸間の距離から、後輪より前輪の操舵角が大きい必要がありますが、これもきっちり実装されています。まさに「ディティールに神は宿る」のであり、このような作り込みがLEGOの魅力ですね。

水曜日, 12月 23, 2009

LEGO 8431 Pneumatic Crane Truck その2

先日の書き込みで、8431に関して、カウンターウエイトのバランスが良くないと書きましたが、どうもそれは正しくないということがわかりました。近所で複々線化の工事が進んでいるのですが、現場にこういうクレーンが留置されていました。ドイツのDEMAG社のAll Terrain Craneです。正確には同じではなく、もっと古いモデルのようで、写真のものはラインがモダンになっています。日本でもKATO社のものを良く見かけますが、DEMAG社のクレーンのLook&Feelは8431にとても近く、モデルとなっていた可能性があると思っています。運転席のAピラーが1本なところなど似ていると思いませんか。現場のものは剛健な直線一本柱となっていて、色も黄色で、そのものという風に見えます。まぁ、Aピラーが三角になっているセットは見たことがないですけど。
この写真ではよくわかりませんが、カウンターウエイトの量感がぴったりです。質感から鋳鉄の塊のようです。同じ現場に留置されているKATO社製のクレーンをよく観察すると、カウンターウエイトと動力のカバーが一体に見えるように作られており、DEMAG社製のクレーンのカウンターウエイトとは構造が異なる事がわかりました。よって、 前回の拙速な意見はここに訂正させていただきます。LEGOのデザイナーに抜かりはありませんでした。
それにしても、このDEMAGのクレーンはカッコいいですね。アームが6段重ねになっていますが、この点、LEGOでもぜひ実現して欲しいです。

水曜日, 9月 30, 2009

Power Functionsとニッケル水素電池

2007年に、Legoの新しいアクチュエーターであるPower Functionsが登場しました。カラースキームも統一されていて、新しい魅力となっています。

Power Functionsの電池ボックスこのPower Functionsの電池ボックスは、Legoとしては標準といえる単三電池6本構成ですが、非常にタイトです。アルカリ電池を使う分には問題ありませんが、eneloopや充電式Evoltaを使うのはお勧めできません。入ることは入りますが、取り出すのにとても難儀して、結局ドライバーでほじり出すこととなりました。
なぜ、アルカリ電池は大丈夫なのに、eneloopや充電式Evoltaが窮屈かというと、これらの電池は容量を稼ぐために微妙に大きく設計されているそうです。それならもう少し容量の小さなものならどうか、ということになりますが、普通の電気屋さんで売っているニッケル水素電池は高付加価値を目指すJapan Brandのものばかりで、eneloopたち(2000mAh)より容量の小さい電池なんて売っていません。eneloopたち以外は、2600mAhが標準のようですので、もう一回り大きいかもしれません。
となると、中国製などをあたることになりますが、先ほど述べたように普通の電気屋さんでは売っていません。秋葉原に行けば絶対ありそうですが、どうも好きではなく、足が向きません。

ダイソーでみつけたニッケル水素電池などとモラトリアムしているうちに、なんと100円Shopで発見しました。といっても100円ではなく、2本500円(税抜)!これは高いですね。世の中2600mAhといっている時代に1600mAhだし(それが狙いですが)、まともなものかどうかもわかりませんが…買ってみました。早速装着してみたところ、サイズは上々アルカリ電池と変わらない装着感で、Power Functions Readyなニッケル水素電池が手に入りました。劣化具合など品質は、使ってみてのお楽しみです。

金曜日, 9月 11, 2009

LEGO 8431 Pneumatic Crane Truck その1

全体の写真Bricklinkによると、1995年の8460、2002年の8431、2003年の8438と3回リリースされたモデル。イニシャル・モデルが1995年だけにトラディショナル・テクニックで構成されている、862パーツ、全長40センチほどの中型セット。
しかしながら、Pneumaticや4輪操舵、360度ターンテーブルなど、フィーチャーは盛りだくさん。ないものといえば、エンジンぐらいでしょうか。

一日あれば組めますが、この規模の割にはインストのページ数が少ないため、1ページでかなりのパーツを組むこともあり、その点、難易度は高めと思われます。どのくらい少ないかというと、91ページのインストに2モデルの説明が入っており、一気呵成にくみ上げていきます。比較的全体が均等に仕上がっていくので、フロントができてきて、リアができてきて、上物が載って…というワクワク感が薄いのがちょっとつらいです。

Pneumatic部分の写真Pneumaticは、1ポンプ、2シリンダー、1スイッチで構成され、二つのポンプは単純にシリアルに接続(エアーはパラレル)されているだけのシンプルなコンフィギュレーションです。これでアームの上げ下げをするのですが、結構力があるので、多少のものなら持ち上がります。
Pneumatic系はすべて、ターンテーブルの上側に設置されているので、アームの回転には制限がなく、何回転でも振り回すことができます。PFではバッテリーや電源ラインがあるので、このコンパクトさは作りにくいと思われ、Pneumaticならではといえるでしょう。このターンテーブルは、お尻のホイールで動かすようになっていますが、そんな儀式をしなくても、アームもって振り回すことができます。

アームアームの伸縮は、基部にあるホイールの回転が、techinc axle 経由で伝わって駆動されます。このaxleがジョイントを経由した16センチほどの長さになっており、当然ねじり方向の剛性が不足しています。このため、アームの伸縮はお世辞にもスムーズとは言い難く、ストレスがたまるまでねじれては、それを開放する分だけ伸縮するという、ギクシャクした動きになります。でも、基部で操作できないと盛下がることは確実なだけに、仕方ないことです。ホイールはウオームギャを介してaxleに伝達しますので軽くはないですが楽に回すことができますし、ワンウエイになっています。

ラチェットの写真ワイヤー(ナイロン糸です)も、基部のホイールで巻き上げます。ギャを介しての増力はありませんが、弛緩方向を制御するラチェットがついています。こんなラチェットですが、確実に止めてくれます。つくりは簡単ですが、きちんと機能を果たしており、愛嬌があります。

足回りの写真足回りでは4WSが目を引きます。前輪と後輪の舵角が異なり、前輪のほうが大きくなっています。操舵は、キャビンの上に突き出ているノブで行います。このあたりの作りは定番ですね、このころからこういうつくりになっていたようです。気になるのは真ん中の車輪で、これはフレームにリジットになっており、まっすぐ前を向いたままです。車軸の間隔から考えるに、前輪と逆に少し切れないとスリップが生じるのではないかと思いますが、そこまで期待するのは無理でしょうか。スムーズな走行に必要かどうかは別として、Technic感としては、そがれるものがあります。もう少し言えば、加重は前輪と真ん中の車輪にかかっており、後輪は接地がほとんどありません。それを操舵してどうするの??でありますが、まあ、おもちゃですから。

アウトリガーの写真もうひとつの足回りのフィーチャーは、アウトリガーです。このモデルのアウトリガーはよくできています。車体を持ち上げる力があり、なおかつ、上げ位置と下げ位置で形態が安定するノッチ感があります。駆動は両サイドにあるホイールからウオームギャ経由となっており、しっかり感はこのレイアウトによるものでもあります。ひとつ難があるのは、接地面です。自由落下で下を向くようになっていますので、何かの拍子に接地し損ねて、ズッコケることがあります。

アームを伸ばした写真スタイリングは、2000年以降のモデルに比べると無骨さが目立ちますが、工機なので、効果的ともいえます。シートの形状とあわせて、古風な感じを醸し出しています。よく見るとタイヤがフェンダー(タイヤの上の平たい板がそのはずです)から少しはみ出していて、エグさを演出しているなど、練られている印象は受けます。一つだけ×なところは、カウンターウエイトです。所詮ブロックなので中空ですが、それにしても量感がまったく足りません。いろいろ機構を入れると14ポッチ幅ではスペース的に苦しいのでしょうが。

裏側の写真スタイリングはそこそこですが、フィーチャーは突っ込みどころもあわせて盛りだくさんなモデルでした。
ちなみにおなかはこんな感じです。
  • 造形:★★★☆☆
  • ビルド:★★★☆☆
  • techninc度:★★★★☆
  • 遊び:★★★★☆